免許証がブルーからゴールドになったら保険会社に連絡しよう!
はじめに
車を運転する以上は必ず加入しておきたい自動車保険。(任意保険)
その保険料を決定する要素は実に様々で、例えば
- 割引等級
- 免許証の色
- 年齢条件/運転者限定
- 補償内容
- 加入する保険会社
- 走行距離(ネット損保)
などがあります。
今回は免許証について着目し、ゴールド割引を直ちに適用する裏技について解説します。
※当記事では国内損保四社を前提としています(東京海上/損保ジャパン/三井住友/あいおいニッセイ同和)
免許証の種類について
免許証はグリーン/ブルー/ゴールドの3種類あります。
そして、多くの保険会社では記名被保険者(車を主に運転する人)の免許証の色によって保険料が異なります。
免許証の色による保険料差額
保険料の試算例をご覧ください
ゴールド割引はかなり大きな割引率が設定されていることが分かります。
保険料節約効果が期待でき、この試算例では年間13,050円もの差額が開いています。
(グリーンとブルーの保険料は同じです)
ゴールド免許を取得した時の対応
さて、無事故無違反を継続しあなたの免許が見事ブルーからゴールドになったとします。
自動車保険のことを思い出し、ゴールド割引を適用するため保険会社に連絡した際こう言われたとします。
保険期間の途中で免許証の色が変わっても変更手続きは不要です
他社に切り替えましょう
はい、それは大袈裟ですが、あなたのことを考えてくれていない担当者です。
担当者は何故やってくれないの?
営業マンは保険料の大小で成績評価されます。故に保険料が安くなるのは困るというわけです。でも担当者の成績なんて契約者にとっては関係ありませんよね。むしろできるだけ安くしてほしいものです。
あるいは単純に「忙しいから書類を作るのが面倒だ」と思っているかです。
いずれにしても顧客本位の対応とは言えません。
ちなみにこの担当者の回答は正しいです。
例えば年齢条件の変更や車両入替等は保険期間のいつでもできますが、免許証の色変更は保険期間の途中ではできません。
各保険会社はこう定めています
要するに保険期間の途中においては年齢条件や車両入替などの条件変更はいつでも可能ですが、免許証の色変更はできません。
図で説明するとこうなります。
ただし、これはあくまで原則の話です。
あるやり方で、満期まで待たずしてゴールド割引を適用する方法があります。
その方法を「中途更改(ちゅうとこうかい)」といいます。
中途更改について
ちゅうとこうかい…?
現在の保険契約を途中で解約し、新たに加入し直すこと
こちらも図で説明します
これにより、直ちにゴールド割引を適用することができます。
ただし、中途更改で解約する際に気をつけたいポイントがあります
中途更改の注意点
①ゴールド割引を適用しても保険料が高くなることがある
②等級が進むタイミングに注意
それぞれ詳しく見ていきます
①ゴールド割引を適用しても保険料が高くなることがある
自動車保険の料率は定期的に改定があり、保険料が上下します(近年では上がることがほとんどです)
併せて型式ごとの料率クラスは毎年見直しされます。
例えば3年契約の場合、保険始期の料率で先3年間の保険料が決定されます。
そのため3年契約の2年目などで中途更改を実施すると、ゴールド免許の割引率よりも値上げ幅の方が大きいため現在の保険料よりも高くなることがあります。
まずは担当者に見積もりを出してもらい、中途更改を実施するか否か判断しましょう。
②等級が進むタイミングに注意
自動車保険にはノンフリート等級別料率制度が採用されています。
多くの保険会社では1等級から20等級に区分され、最も優良な20等級では63%割引(保険会社により異なる)が適用されます
事故で保険を使わなければ1年ごとに等級が進み、割引率が増えるシステムです。
この、いつから数えて『1年ごとに』なのがポイントになります。
結論から言えば『保険始期から』数えます。
では、保険期間の途中で中途更改(解約)をするとどうなるでしょうか。
まずは悪い例からご覧ください
いかがでしょうか。
本来なら2026年1月1日に等級がアップするはずが、中途更改を実施したせいで2026年12月1日まで等級アップしません。
つまり2025年1月1日から2025年12月1日までの無事故期間がムダになってしまっています。
では、どのタイミングで中途更改を実施したらよいでしょうか。
皆様お気づきかと思いますが、この例であれば毎年1月1日に実施するのがおすすめです。
等級アップと同時に中途更改を実施できていますね。
最後に、現在すでに20等級の方の例を見ていきます
解約日を気にしなくてOKです!
ちなみに中途更改を実施する日は契約応当日がおすすめです。
例① 保険始期日…2023年8月7日
→ 応当日は毎月7日
例② 保険始期日…2024年1月25日
→ 応当日は毎月25日
おわりに
保険は目に見えない商品であり、規定や内容が大変分かりにくいものです。保険担当者の食い物にされないよう、自分の身は自分で守りましょう。
あなたにとって必要な特約は付帯し、逆に不要な特約は削除して合理的な保険設計をするべきです。
自動車保険の保険料を安くする方法はこちらの記事で解説していますので、よかったらご覧ください!
当サイトが皆様の保険見直しのきっかけとなれば幸いです。
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