車を運転する以上は必ず加入したい自動車保険(任意保険)。
代理店型とネット型を比較し、どちらを選べばいいか迷う方も多いはず。
管理人は現役で10年以上保険屋に勤める者です
ここで紹介するメリットやデメリットはすべての代理店に当てはまるわけではありません。保険加入する代理店を選ぶ際の参考になれば幸いです。
また、東京海上・損保ジャパン・三井住友海上・あいおいニッセイ同和を前提としています
代理店で加入するメリット
まずは代理店で保険加入するメリットを5つ紹介します。
メリット①事故時に現場に来てくれる
有事の際に役立つ保険。ですが、いざ交通事故の当事者になった時は事故現場でどうしたらいいか分からないもの。
そんな時も、遠方でなければ代理店の担当者が現場に来て対応してくれます。頼もしいですよね。(遠方の場合は後日自宅などに来てくれる)
経験を積んだプロが、事故状況の確認やドラレコの録画データの保存、今後の流れも教えてくれます。もしこちらが100%悪い加害事故なら相手方への謝罪方法などまでアドバイスしてくれることも。
また、保険を使った場合の保険料差額なども教えてくれます。もちろん、損傷が軽微な事故で保険を使わない方向に決定しそうな場合でも真摯に対応してくれます。
ただ、前述の通りですがこれらの対応は代理店の方針のほか担当者によっても大きく異なります。
あなたのお住まいの地域で、事故対応を売りにしている代理店を調べてみましょう。
今代理店で保険加入している方は、担当者に
事故した時はどこに電話したらいいですか?
と聞いてみてください。
代理店ではなく元請け保険会社のコールセンターの事故連絡先を教える担当者ならば、その代理店で加入するメリットは薄れます。
「事故現場には行きません」と言ってるようなものですからね。
参考までに、私はお客さんに「何かあれば夜間休日でも私の携帯に電話ください」と伝えています。
「お風呂の時なんかは折り返し連絡します」と付け加えて。
メリット②全てお任せでOK
例えば家電を買おうと思えば、家電屋に行き自分で色やデザイン、性能を見て触って試して判断しますよね。
カタチのある商品に共通して言えることです。
ところが保険商品は、食品や家電などと違い目に見えない商品です。
つまり購入しても物理的なモノが手に入るわけではなく、有事の際に力を発揮する「サービス」や「安心」を買うということです。
故に、その内容や細かな規定が分かりにくいものです。
「保険に入りたい」と思った時、代理店型であれば担当者が細かく説明してくれるほか、加入に必要な情報や書類などを全て案内してくれます。
また、対面で手続きが必要な場合も、希望を伝えれば自宅や職場に来てくれます。(来店型店舗を除く)
ネット型の場合は基本的には自分で補償内容やロードサービスの範囲等を調べ、各種書類を提出する場合も自分でアップロードする必要があります。
メリット③情報提供をしてくれる
保険の補償内容などは、毎年のように変わります。
以前は保険の支払い対象だったものが、改定により支払い対象外になることも。
大きな改定が行われる場合、代理店は元請保険会社主催の研修を受けます。
(契約者にとって不都合な改定が多く、代理店内はブーイングの嵐ですが納得せざるを得ません)
例えば以下の記事でも紹介していますが、火災保険の値上げなどです。
代理店によっては、商品改定などの情報提供やそれに対する対策方法なども電話や手紙で教えてくれます。
メリット④年齢条件変更などのケアをしてくれる
国内損保の場合、年齢条件は次のように区分されます。
例えば現在21歳以上の本人限定にしている方が26歳の誕生日を迎えた場合、年齢条件を26歳以上に変更すれば月々の保険料が安くなります(一括払いの場合は返還があります)
では、保険始期の3ヶ月後に26歳になる場合はどうでしょうか?
保険始期 2024年6月1日
26歳の誕生日 2024年9月1日
親切な担当者ならば8月頃に連絡をくれて、26歳以上に変更した場合の保険料を教えてくれます。
変更しなかった場合は残り9ヶ月分の保険料を21歳以上補償の料率で支払うことになり、損することになります。
また、ライフスタイルの変化により現在本人限定にしているものを夫婦限定に変えるか、などのケアをしてくれます。
生命保険に入っていますか?などセールストークが入る場合もありますが、必要ない方はきっぱり断ってOKです。
※年齢条件の変更連絡は顧客任せにしている担当者が多いと推察します。
ネット型の場合は全て自分で手続きを行う必要がありますね。
→あくまで目安です。同居するお子さんやお孫さんが車を運転する場合は最若年者に年齢条件を合わせる必要があります。
メリット⑤他の保険のことを聞いても教えてくれる
あなたが現在代理店で自動車保険のみを契約している場合、その代理店は自動車保険以外も取り扱っていることがほとんどです。
日々多くの保険を扱うプロなので、「こういう保険はありますか?」と聞けば喜んで教えてくれます。
少し特殊な保険の場合には回答に時間がかかるケースもありますが、リスクをカバーできる保険商品を提案してくれます。
代理店型のデメリット
メリットを4つご紹介しましたが、当然デメリットも存在しますでのご紹介します。
デリメット①結局、担当者による
代理店型のメリットを挙げましたが、各メリットを享受できるかは担当者次第である点はデメリットです。
担当者によって、保険に関する知識や経験に差があり、適切なアドバイスが得られない可能性もあります。顧客に対する姿勢も同様に異なります。
例えば事故対応を売りにした代理店であっても期待通りの対応をしてくれないことも。
年齢条件のケアに関しても、担当者も結局は人間。仮に予定を組んでいたとしても失念することはあり得ます。
若者言葉で言えば「担当者ガチャ」があることは決して忘れてはいけません。
デメリット②強引な勧誘を受ける可能性がある
代理店の各担当者にはノルマが課せられている場合があり、強引な勧誘を受ける可能性も否定できません。
自動車保険以外の保険商品も一緒に勧められることがあり、高圧的な態度で半ば強制的に加入させられることも。
また、保険の単価を上げるためあなたにとって不要な特約を説明なくセットされていることもあります。
デメリット③保険料が高い傾向
代理店型損保はネット型と比較すると保険料が高い傾向にあります。あなたが当記事で紹介したメリットにあてはまる代理店で加入していれば問題ないのですが、そうでない場合は違う代理店に切り替えてもいいかもしれません。
『(お住まいの地域) 代理店』などと検索してみましょう。
あるいは、保険料が安い傾向にあるネット型もおすすめです。
ネット型/通販型について
ネット損保と聞いた時、何をイメージしますか?
おそらく、「保険料が安いのかな?」「事故時の対応が不安」などの意見が多く挙げられると思います。
私たちが支払う保険料は実は「純保険料」と「付加保険料」に大別されます。ネット型は「付加保険料」のうち店舗維持費や代理店手数料などの経費を抑えることができるために、保険料が安い傾向にあります。
試算条件により結果は大きく異なりますが、代理店型からネット型に切り替えた場合、次の試算例だと最大約5万円抑えることができています。
詳細は【ランキング】一番安いネット損保はどこ?12社比較!自動車保険を比較して見直そう!の記事をご覧ください!
あなたの場合いくら安くなるかはこちらから試してみてください!
\ かんたん見積もり /
まとめ
代理店型損保は、対面での相談や手厚いサポートが魅力ですが、保険料が高くなったり、担当者によって対応に大きく差が開くなどといったデメリットもあります。
ご自身の状況や価値観に合わせて、メリットとデメリットを比較検討し、自分に合った保険を選びましょう。
保険料を抑える方法については【自動車保険】保険料を安くしたい方必見!おすすめの方法6選【ネット損保】の記事で紹介しておりますので、ぜひご確認ください💡
最後までご覧いただきありがとうございました。当サイトが皆様の保険見直しのきっかけとなりましたら幸いです!
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