
事故をしたけどエコノミータイプなので車両保険が使えなかった…
筆者は現役保険屋ですが、事故の際に車両保険をエコノミータイプ(限定補償)にしていたため高額な自己負担を要し後悔したというお客様を数多く見てきました。
本記事では、実際に起こったそのような具体例をご紹介しつつ、車両保険の重要性について解説します。車両保険を一般補償にしつつ保険料を抑える方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
実際にあったケース
- 車種…トヨタ ライズ
- 車両保険…エコノミータイプ(限定補償)
- 車両保険金額…150万円
- 記名被保険者年齢…50代
幹線道路を約60km/hで走行中、わき見をしていてガードレールに接触したもの。車両の助手席側に幅広く擦過傷ができた。
車両助手席側の前部~後部まで傷やへこみができたため、修理見積もりは約150万円に上りました。しかしながら車両保険はエコノミータイプであり、今回のような自損事故は補償対象外(=保険が下りない)となったのです。
つまり、この高額な修理代を全額自己負担しなければなりません。
お客様の知り合いの修理業者だったこともあり、多少値引きはしてくれたようです。それでも100万円以上の出費は相当な痛手であることには変わりありません。
そしてなんと、このお客様はかつて一般補償をセットしていたのですが、事故の約1年前にエコノミータイプに変更したのです。この時点で変更していなければ…
このような後悔を生まないためにも、筆者は車両保険の一般補償のセットをおすすめしています。とはいえ十分な貯蓄がある人や、年式が古い車に乗っている人の場合においては、必ずしもセットする必要はないかもしれません。
車両保険の種類
そもそも車両保険の違いは?
車両保険は、個人契約の場合2種類展開している保険会社が多いです。必要な補償を自分で選択できる保険会社もありますが、今回は車両保険の契約タイプについて解説した表を掲載します。


- 一般補償…補償範囲が広いが保険料が高い
- エコノミー補償(限定補償)…自損事故等が対象外となる代わりに保険料が節約できる
保険料を節約したいと思って車両保険を一般補償からエコノミーへの変更を考えている方は、慎重に検討してください。
車両保険別の保険料
では、車両保険を変更するとどの程度保険料が節約できるかについて解説します。保険料は車の型式によっても大きく変わるため、4車種試算した結果をご紹介します。
<契約情報>
保険会社:あいおいニッセイ同和損保/保険期間:令和8年9月1日から1年間/免許証の色:ブルー/等級:15等級-0年/使用目的:通勤・通学使用/運転者限定:本人限定/支払方法:一時払(一括払い)
<車の情報>
初年度登録:令和8年1月
<補償内容>
対人・対物賠償:無制限/人身傷害:7,000万円(搭乗中のみ補償)/車両保険金額:ヤリスクロス・シエンタ 350万円/タント・N-BOX 250万円 (自己負担額0万円)/新車保険金額:車両保険金額と同額/レンタカー費用特約:日額7,000円/弁護士費用特約(自動車事故型)








当試算例では、車両保険を一般補償から限定補償に変更することで約5万円~19万円安くなっていること分かります。条件にもよりますが、保険料の節約効果はかなり大きいと言えるでしょう。
保険料は保険会社・使用目的・等級など様々な条件で変わります。当試算例はあくまで参考としてご活用ください。
保険料を節約するには
車両保険の種類を変更することで大きな節約効果が期待できること分かりました。ただし、補償が薄くなるため万一の際に高額な自己負担が発生するリスクを抱えることになります。
そして、車両保険を付けたまま保険料を節約する方法はできるだけ複数の保険会社を比較してみることです。以下に、筆者が同条件で11社の保険会社を比較してみた結果をご紹介します。


各社同条件で試算したにもかかわらず、1位と11位とでは約5万円もの差が開いていることが分かります。もちろん、車両保険は補償範囲の広い一般補償をセットしたままです。
<契約条件>
保険期間:令和8年9月1日から1年間/払込方法:一時払(一括払い)/運転者限定:なし/免許証の色:ゴールド/車名:アクア/型式:MXPK11/初度登録年月:令和8年/使用目的:通勤・通学使用/年間走行距離:10,000km/運転者限定:なし/年齢条件:35歳以上/主な使用地:東京都
<補償内容>
対人対物賠償:無制限/人身傷害:7,000万円 ご契約のお車搭乗中のみ補償/車両保険:一般条件(300万円・免責0円)/車両新価特約(300万円)/弁護士費用等補償特約(自動車)
さらに、2024年に12社を比較してみた結果もご紹介します。


こちらの比較では、1位と12位との差額は約52,000円となっています。そして、保険会社の順位も変わっていることが分かります。
- SBI損保が3位から1位に
- 三井ダイレクト損保が2位から6位に
- 東京海上日動が8位から11位に
これら2つのランキングから言えることは、一番安い保険会社は一人一人、かつ毎年変わるということです。つまり保険料の節約効果を最大にするためには、毎年複数の保険会社を比較してみることが大切だと言えます。



とはいえ複数の見積もりは面倒…
それはもっともな意見だと思います。現役保険屋の筆者でさえも、10社以上の比較は相当時間のかかる大変な作業だからです。そこでおすすめなのが、一括見積もりを使ってみることです。
・最短5分で比較できる
・入力は1回だけでOK
・最大20社をまとめて比較可能
・リアルタイムで保険料が分かる
・利用は完全無料
正直、自動車保険を担当者に言われるまま「同じ条件でお願いします」で更新している人は毎年数万円損している可能性があります。
保険料を節約するために車両保険を変更・削除することは大きなリスクを伴います。そのため、車両保険を付けたままでいくら安くできるか試してみるのが最もおすすめです。
保険は何年・何十年と払い続ける必要があるため、言うなれば『固定費の王様』です。ここを節約することで、家計の負担を大きく減らすことができます。
近年、自動車保険は毎年のように値上げが実施されています。保険料が高いなぁ…と思う方こそ、いくら安くできるかこちらから試してみてください。もし数万円安くできたなら大きな収穫です。
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